本文より抜粋
3月27日 昨日、いや一昨日になるのか。下北沢で照明の葛西ちゃんと打ち合わせがてらに飲んだ。 6時に駅の改札口で落ち合い、キムチの入ったラーメンをひいひい言いながら食べ、喫茶店でひとまずコーヒー を。葛西ちゃんとのつき合いはデビュー以来だ。新宿ルイードのコンベンションが初めての仕事で、下北沢の本多劇場でやった時の『Aの調書』の照明が凄く印象的で、長いつき合いになりそうだと思った。それ以来お互いに、煮詰まったりアイディアを出し合ったりしながら続けて来た。 沢山のコンサートで色々な照明を観てきた。だけど、情景を浮かび上がらせようとする葛西ちやんの照明がとても好きだ。 ずっと下北沢に住み続けている葛西ちゃんと、この街の話をした。文化の最先端になることもなく、芝居のイメージややたらと古い物が溢れている下北沢。年に何度かしか飲みに来ないが、この街はもしかしたら俺が一番好きな街なのかもしれない。
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